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参考書籍

離婚における父子の引き離し問題と,そのカルト化事例としての DV冤罪 ・・・社会構成主義的立場からの解決を模索して・・・

須田桂吾 (2016年) : ∞books(ムゲンブックス) - デザインエッグ社

http://www.amazon.co.jp/dp/4865435905

 

 本稿は、2007年に心理臨床分野の研究誌に投稿するために書かれました。 ここでの中心的なテーマとなっている日本における「DV冤罪」について は、今でこそ国会でも採り上げられ、理不尽な親子断絶を防止するための法案も提出されようかという情勢にもなりました。しかし、本項を執筆した当時、当該問題に関する社会的実態はすでに浮かび上がってはいたものの、問題状況の解明はまったくと言ってよいほど手が付けられてはおらず、問題に直面した当事者た ちはただただ途方に暮れる状況でした。したがって、本稿は、当該問題がどのような性格を帯びた問題であり、その問題を何とか乗り越えようとするためにはどのような方向性を進むべきなのか、不完全ながらも整理し示すことを目的として書かれました。 

 

 当時は、こうしたテーマについて研究発表を開始するのがやっ との状況であり、DV防止が盛んに語られる中、研究誌に掲載されることはありませんでした。それでも、その後もインターネット上で公開を続けることによ り、わずかではありながらも一定の役目は果たし得たと思っています。

 

 今回書籍化にあたって、内容そのものは、概ね当時の原稿のままです。なので、参考文献等についてはかなり古くなっていることをお断りしておきます。また、 文中に出てくる具体的な支援団体等についてもその後消滅し現在は存在しないものも有ります。 

 

 ただし、本稿で書かれた問題状況そのものは現在もまだ存在し続けており、決して社会的解決には至っていません。また、本稿で示された問題状況の分析と社会的解決に向けた方向性については現在もなお一定の有効性を持 ち得ていると考えています。

 

 なお、最後に「あとがき」を加え、当該問題の現状を踏まえ、補足すべきコメントを示しました。ま た、本稿では「DV冤罪」の問題を採り上げていることもあって、「父子の引き離し問題」との表現を使用しましたが、母子の引き離し被害に合う当事者も一定 数存在しており、「親子の引き離し問題」が本質的問題であることを申し添えておきます。

 

離婚と子ども:親子の引き離し問題への施策的課題: 須田桂吾・青木 聡・野口康彦

 

 

 

 

 

平成23年5月の民法改正の半年前に発表された日本における親子の引き離し問題の解決に向けた提言

 

 

離婚後の共同子育て - 子どものしあわせのために

『離婚後の共同子育て - 子どものしあわせのために』
『離婚後の共同子育て - 子どものしあわせのために』

エリザベス・セイアー、ジェフリー・ツィンマーマン[著]

青木 聡[訳]

 

コスモス・ライブラリー (2010年)  1,995円(税込)

 
 

別居、離婚、再婚……片親疎外
別れた両親が協力して子育てを続けるための具体的なガイドライン

 

離婚係争中の親や離婚後の面会交流に悩んでいる親たちが、子どものしあわせを第一に考えて、離婚後も協力して子育てに取り組むにはどうしたらいいのでしょう?・・・

離婚した親と子どもの声を聴く 養育環境の変化と子どもの成長に関する調査研究

家庭問題情報誌「ふぁみりお」35号  家族問題情報センター (2005年)

 

子どもは、親の離婚をどう受けとめ、どのような影響を受けるのでしょうか。 当センターでは、昨年度、標記の研究に独立行政法人福祉医療機構の研究助成を受け、この課題に真正面から取り組み、 離婚を体験した親と子どもたちの声を聴くことができました。去る3月に報告書が完成し、 子どもや家族の福祉に関わる仕事をしている相談機関、団体、図書館等に配布しましたが、この報告書が、離婚を新たな視点で見直す契機となることを願っています。
 本号では、この報告書の一部(面会交流及び養育費については省略)を紹介し、離婚を経験した親と子どもたちの生々しい声から、 親と子どもたちは、離婚をどう受けとめ、どう乗り越えているのかを感じ取っていただきたいと思います。 そして、やむを得ず離婚を考慮せざるを得ないとき、親は子どもの幸せのために最小限どのようなことを配慮する必要があるのかを知ってほしいと思います。

 

http://www1.odn.ne.jp/fpic/familio/familio035.html